2016/05/16

辺境の片隅、存在の証明、そのメモ書き#14

『岡崎京子/戦場のガールズ・ライフ』より①

この恋は世界の歴史とか地球のキキイッパツをすくうようなキボとパワーがあんのよ!!

シアワセなんて当然じゃない?お母さんが良く言ってたわ
シアワセじゃなきゃ 死んだ方がましだって

すべて諦めてしまうかわりに
すべてにくんでしまうかわりに
なんだかわからなくなるまで
うっとりさせてよ
そしてあたしをみにくくしろ

あーお金ほし!仕事したくなーい のんびりしたーい

愛とか好きとかいらないっす オモチャにしていいよ 犬になってあげるっす

あたしはね ゛ザマアミロ゛って思った
世の中みんなキレイぶって
ステキぶって楽しぶってるけど
ざけんじゃねえよって

「寄せ書き:京子さん大好き/よしもとばなな」より
京子さんはいつも楽しいことを見つめている。心が折れるどころか裂けてしまうようなことがあっても、どんな状況でも、クールで美しくいることはできる、げらげら笑うこともできる、それは勝利なのだということを描いている。
そうか、それでいいんだ、と私たちはみんな思ったし、励まされた。女性が生きるのが困難な昨今、その力はまだまだ私たちを支え続ける。

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Young,Alive,in Love

僕は「あしたのジョー」という漫画が好きだ。僕らの年代の男の子は大半がそうだと思う。憧れた。ジョーのように恋だとか愛だとかじゃない孤高の生き方をしたいと思っていた。カウント9で立ち上がる矢吹丈。でも現実はカウントアウトで負ける僕たち。
岡崎京子さんが描く主人公たちは、カウント9でファイティングポーズを取る。意外と簡単に。そういうたくましい女の子に会いたいと僕はいつも思う。


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