2016/05/06

辺境の片隅、存在の証明、そのメモ書き#4

町山智浩さん
think movie storyから。その②※町山智浩さんはブログなどでの引用はOKと公言されてます。念の為。
その①の追記
ストーリーがあるものが娯楽映画
仁義なき闘いの脚本家笠原カズオさん
転がりが良すぎると観客を置いていってしまう
1転がり
2宝
3枷
4敵


5三方(さんぼう)
鏡餅の下の台
明智光秀がこれをひっくり返して謀反を決意した
一か八かやってみる瞬間
これがない映画もあるがこれがあるのが娯楽映画
ストーリーを決定する
キリスト教でいうリープ・オブ・フェイス(Leap of faith)
信仰に飛び込め
リスクに飛び込め
そういうもの。
エピファニー→その人が生まれてきた意味とか、何のためかに目覚めるみたいな意味。本質に目覚める。サルトルの実存主義はこの本質を否定している。
コーリングともいう。
ロッキーの例。俺は殺されるかもしれない。でもやってみるよ、と決めた瞬間。
戦わなかったストーリーもある。それの方が現実性があったりする。

6破れ
主人公が負ける、弱いところをみせる。
プライベートライアン。
主人公が本音を出して泣くシーン。これ。
盛り上がりの前に一回落とした方がいい。
一回負ける。三回戦みたいなパターン。
プロレスは昔は3本勝負だった。
用心棒。
一回ボッコボッコにやられる。その後の盛り上がり。
一度地獄に落とす。
7オリン
バイオリンの音の事。
すすり泣かせるシーン。そういうシーンに昔はバイオリンが流れた。エモーショナルなシーン。主人公の弱みとか観客は知っていて、主人公と一体感が生まれてる。
8山
山場。クライマックス。
どんな映画にもこれは必要。
ワールドウォーZ。これは山がなかった。訳ありでカットされた。
9タメ
笠原カズオさんの脚本映画→ガマン劇と言われた。
タメがあるといい。前半耐えて耐えて、みたいな。これに最近の観客が飽きてる為、全体に分散させてる。でも全体としてのカタルシスが無くなっている。
10お題目
テーマ。この映画は何が言いたいのか。書き手作り手が本気で言いたいこと。それがないと、安っぽい、興行映画になる。上っ面だけの忘れさられる映画。

アメリカでの脚本講座で話されたことは笠原カズオさんの骨法と同じだった。ハリウッド映画だけは、これに沿って作られている。
人類史の中で、人間が成長するパターンがこれ。どらえもんも、そう。スーパーヒーローものはだいたいこのパターン。全ての文明に通じる英雄神話は全てこれ。
スターウォーズを製作する時にルーカスは全ての英雄神話を調べた。先にやっていた人がいた。
ジョセフキャンベル。
英雄は千の顔を持つという本があるらしい。

その③に続く。

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