日本人は
社会とか政治というものへの
コミットをしないものである。
60年代、70年代に
若者が手を取り合って
(リアルでどうだったかは疑問ですが)
嫌なものは嫌だと拒否をする意思表示は、
「刺激的なサブカルチャー」を
「ニューミュージック」という名で
スポイルすることにより解体された。
それは2度の大きな震災があっても
変わらない。
現在進行形で起きている
原子力発電の事件があっても、
我々の興味は
「時間をどうやり過ごすか」という
個人の大事件を優先するよう、
ありとあらゆるツールを与えられている。
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村上春樹さんは
超個人主義な方だと
『アンダーグランド』が
発表されるまではそーいう認識でいた。
上手に解説することが出来ないけれど、
村上春樹さん自身が
述べられている通り、
『アンダーグランド』以降、
「我々はもう一度理想主義を掲げなければならない」
というテーマとともに
社会へのコミットを提唱されている。
それはきっと21世紀に入って
年数が増すごとに
その意思は
強くなっていらっしゃると感じる。
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あるジャーナリストが
発言されていた。
「社会正義をバックにした革命は終わった。
今、世界中で起きている
革命と呼ばれるものは
『面白いか面白くないか』という
ジャッジで発生している」
イスラム国という革命(?)にしても
善悪の分別はともかく、
人々を糾合する軸は
『面白い』という「感覚」なのだという。
暇を潰すツールや
ニュースに溺れている世界で
僕は怒りが消失する。
どのような理想を掲げて
世界へコミットするべきなのか、
否、コミットしたいのか、
まだ私にはわからない。
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