2014/10/11

新しいシャツで出かけるような気持ちで


10月9日は
ジョン・レノンの誕生日であり、
私の誕生日でもある。

新しく何かを始める、
生活習慣を変えるにあたり
誕生日というものは
適当な節目になる。
今年の誕生日は
なんだかそういう分岐にしたい
という気持ちが強かった。

それは昨年の暮れに
大滝詠一さんが
亡くなられたことが
ショックだったからかもしれない。

何度も何度も聴いてきた
ナイアガラのレコードから
少々遠ざかっていたけれど、
5月から9月にかけて
大滝詠一さんが残された
文献やらラジオ放送やらを
たくさん読み聴きした。
同じく村上春樹さんの作品群を
もう一度読み返した。
大滝詠一さんの「ロングバケーション」と
村上春樹さんの「1973年のピンボール」は
自分で選んで好きになった
趣味の原点だ。
大滝詠一さんと
村上春樹さんの
作品に出会ったのは
1983年。
私が中学二年生の時で、
その2年前の小学校6年生の
二学期の始まりから
新しい小学校へ転入した。
ずっと仲良しだった友達と
卒業を半年前にして別れて、
また新たな友達をつくるということは
辛い出来事で、
「友達」ということを
意識することなく
遊べる仲間ではなく
意識的に仲間に入って
いかなければならない
という行為により
私は自意識というものを知った。
それは閉塞感の始まりであり、
ひとりぼっちで感傷に浸る時間が
好きになっていく。
清涼感と無機質な感じだけれども
なんだかとてつもなく
悲しいものが漂う
「ロングバケーション」と
「1973年のピンボール」。
それは、「作る」という意識を
せずとも手に入った
友達のような存在だったんだよなぁ。

14歳から今の今まで、
「どう生きたいのか」という
手本にしたものは
大滝詠一さんと
村上春樹さんだったのだと思う。
「生き方」なんて仰々しい言い方も
変だけれども
46歳になった今は
「生き方」を考えてもいい頃だ。

特別に優秀な人間でもなく、
裕福な成功者でもなく、
仕事に追われる一日は
時間の流れも一瞬と感じる
無色で味気のない日々を
過ごす私だけれど、
「よかったなぁ」と言える程度の
結末は迎えたい。
では、ハッピーエンドを
迎えるために
今の私には何が
必要なのだろう?

十代の頃に
聴いても読んでも
意味がわからなかったことが
今読むとわかることってある。
上手く文章にすることが難しいけれど、
大滝詠一さんと村上春樹さんから得られた教訓は

「新しい発見と自己変革が自分自身を楽しくさせる」ということ。
すごくチープな言葉で、
まったく個人的なとらえ方なのだけれど、
僕はその教訓をもって
英会話の習得やダイエットに挑戦することにした。。

なんて回りくどい話を
しているのだ私は。。

~以前村上春樹さんは
自身のエッセーのなかで
私の作品から読者が教訓を
得てもらえることが
嬉しいというようなことを
仰られておりました~


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